市の胃がん検診で初めて経鼻の胃カメラを経験してきました。
そのやり方や感想・経口と比較してどうだったのかなどをまとめました。
各自治体や医療機関によって違う部分があると思いますが、今回は私が体験した個人的なレポートです。
市から受診券が届いたら、まずは医療機関に予約を入れます。

※私の住む市では胃がん検診の受診券を送ってもらうためには事前登録が必要でした。お住まいの自治体のシステムを確認してみてくださいね。

※私の住む市では胃がん検診の受診券を送ってもらうためには事前登録が必要でした。お住まいの自治体のシステムを確認してみてくださいね。
胃カメラを実施している医療機関は市から送られてくる一覧に経口・経鼻とも載っていました。
以前経口で受けて、嘔吐反射が強いと言われたこと、そのため麻酔の追加が必要だったこと、検査中の記憶が無いこと(記憶が飛ぶのは不安です)などの理由から今回は経鼻で受けられる病院に連絡しました。
電話で受け付けてくれるところもあるかも知れませんが、私が問い合わせた範囲では一度は出向いて予約をする必要がありました。
まずは電話し、予約のために一度来院してくださいと言われたのですが、この時に必ずお薬手帳を持参してほしいと言われました。

服用している薬の種類によっては、胃カメラを受けられないようです。
言われたとおりに出向いて、予約を入れ、前日や当日の過ごし方などについて説明を受けました。
以下が説明を受けた内容です。
検査前日夜の過ごし方
夕食を午後7時までに済ませる。その後は検査終了まで何も食べない。
水は適度にとってOK。就寝前の薬を飲んでいる人はいつも通りに飲んでOK。
検査当日朝の過ごし方
朝食はとらない。
水以外の飲み物も飲まない。
糖尿病の薬は中止する。
心臓や血圧の薬は午前6時に水かお湯で飲む。
午前8時20分までに来院。
病院で
トイレを済ませ、メガネを外す。
胃の中を観察しやすくするために消泡剤(白い液体)を飲む。
鼻・のどに麻酔スプレーをかける。
左向きに横になり、左膝を伸ばし右膝を曲げた体位をとる。
検査終了後はすぐに結果を知らせる。
水・たばこ・食事は検査終了後約1時間はあける(喉の麻酔が切れるまで)。
当日はこの通りに検査が進みました。
まず「胃の中の泡を消す薬」を飲みました。

コップ半分ほどの無味の液体でした。
続いて座った状態で鼻の中に細い金属管を2cm程度挿入した状態でスプレーを噴射する麻酔を数回繰り返します。
苦いものが喉に流れてきますが飲んでも吐き出してもOK。
鼻からも垂れてくるのでティッシュで抑えます。
数分おきに数回の麻酔を噴射して、横になり、ゴムのチューブを鼻に入れて左右どちらの鼻の通りがいいか確認されました。
「苦しくないですか?」など聞かれ、右の鼻から検査することを告げられました。
左向きに横になり顔の下には四角い硬めの枕、そこに顔をぎりぎり落ちない程度に突き出して乗せ、顔の前には唾液受けのトレイとタオル。
これ
これ

にタオルを敷いたものを口の下あたりに置いてくれました。
「唾液が出てくるから飲み込まないでだらっと出してくださいね。ペって吐き出してもいいですよ。看護師が拭きますから」とのこと。
ここまでは看護師さん。
ここから医師が来てくれました。
そして鼻からカメラが入ってきました。
かなり気持ち悪いです!
麻酔のおかげか痛みはなかったのですが、不快感が強い…
喉をぐりぐりと何かが通っていく感覚はなかなか耐えるのが辛かったです。
唾液がたまり、言われた通りダラダラと口から出していました。
唾液がたまり、言われた通りダラダラと口から出していました。
以前、麻酔無しで大腸カメラもやったことがあるのですが、あれも不快でしたが比較すると私は胃カメラのほうが気持ち悪かった…
でも大腸カメラは大量の下剤を飲むなど準備がつらいので、結局どっちも大変。
胃カメラが入っている間、目の前にモニターがあり、自分の胃の中を見ることができました。

画像はかなり鮮明で肉眼で直接見るのと変わらないと思いました。
カメラが動くたびにうぐっ、ぐわっ、と顔をしかめていた私を看護師さんがさすってもう少しですよ、上手ですよ、と声をかけて安心させてくれました。
検査時間は約10分。
どうにか耐えて、検査を終えました。
「もう鼻をかんでもいいですよ」と言われ鼻をかんで唾液を吐き出し、鼻からまだたらたらと流れてくるのでティッシュで押さえたまま廊下の椅子でしばらく待って診察室へ呼ばれました。

結果は「ガンや潰瘍はなし」で一安心。
胃がんは予防できないので早期発見するしか助かる方法はない、2年に一度の検診がとても重要であるとのことです。
市の受診券があり、窓口での自己負担は1500円でした。飲食は、1時間以上開けて、まず水を一口飲んでみてむせないことを確認してから再開するように、とのことでした。
検査後すぐは喉の違和感も残り麻酔の痺れもありましたが、割とすぐに引いていき、1時間後に水を飲みましたが普通に飲めて、違和感も気にならない程度に回復しました。
歯の麻酔より切れるのが早かったと思います。
さて、過去に経口で胃カメラを飲んだときと比較して感じたメリット・デメリットを並べてみます。
経口
メリット:実施している医療機関が多い。静脈への鎮静剤注射で眠った状態になり苦痛はほぼない。
デメリット:実施中の記憶がない。体質によっては鎮静剤の追加投与が必要(私は嘔吐反射が強くて追加投与され一日中朦朧としていました)。目がさめても麻酔が残っていてふらふら状態が続く。1〜2時間休憩してから帰されるので所要時間が長い。検査当日は車・自転車の運転はできない。
経鼻
メリット:部分麻酔なので麻酔の使用量が少なく身体の負担が小さい。嘔吐反射が起きにくい(起こる人もいる)。車を運転して行ってOK、済んだら車ですぐ帰れる。麻酔が切れるのも早いので検査後の行動制限はなく普通に過ごせる。半休で仕事に戻れる。
デメリット:検査中の意識がありカメラが通っていく感覚が気持ち悪い。
結論ですが、総合的には経鼻の方が楽です。
辛いのは10分程度です。
経口は検査自体は眠ってる間に終わるけど、一日何もできなくなるので時間が勿体ないし、麻酔を追加で使われるのも不安。記憶がなくなるのも不安。
これからも2年に一度、しっかり検診を受けようと思っています。
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